みどたま ブログ茶論

お茶のある日々に感謝し、自分を大切に

テーブルお抹茶講座 ~ゼロからスタート テーブル茶道 千利休 一期一会~

こんにちは。みどたまです。

 

ひょんなことから、1日だけのテーブルお抹茶講座をすることになりました。

知り合いの地域支援施設の方から、

茶道や抹茶に縁のない若者向けに

ちょっとお茶をやってみる講座をして欲しいとのご依頼です。

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こちらでは、「ちょっとやってみる」をテーマに

日ごろ施設を利用されている方たちで、不定期に、

気になったことや初めてのことを体験する講座を

企画していらっしゃるとのこと。

講師はちょっと得意なことがある地域の方のボランティア。

 

なんとも、ふわっとしたゆるい講座です。

そういうの素敵!

ちょっと得意程度で良いのですね、と念を押し、

それなら、私もちょっとやってみよう

とかなり軽い気持ちでお引き受けしました。

 参加予定は男女10名の若者、内容はお任せ。

 

茶道経験はそれなりに、講師資格は持っているものの

これまで、家族やごく親しい知人に抹茶の点て方を教えた程度で、

お茶に関して講座をするのは初めてです。

正式な茶道なら、習った経験があるけれど、

テーブル茶道やお抹茶講座、テーブルマナーは

全くの未経験。ゼロからのスタートです。

 

どんな、講座にしようかしら。

お抹茶って意外に手軽に楽しめて美味しいって思ってくれたらいいな、

家でも家族やお友達にも点て楽しんでみようかなって思ってもらえたらいいな、

茶道っぽい雰囲気を感じていただけたらいいな、

考えだすと欲が出るものですね。

 

こんなお茶碗と棗で、茶花を飾って・・・。

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?????

ちょっとまった!!

 

そもそも、気軽にお抹茶を楽しんでもらうことと

茶道の雰囲気を感じてもらうことは両立するのか?

 

服紗や茶布を使うのはちょっとハードルが高いかも。

茶筅通ししてお湯でお茶碗を温めるのは面倒に感じるかも。

ごあいさつとお茶をいただく作法は外せない。

何を引いて、何を残すか。

これは・・・

現代茶道の本質を問う、深い問題です!!!

 

しかも、こうやってカスタマイズする

完全オリジナルなお点前ですから、

道具の組み合わせも、置き方も、手順も自分で編み出さなくてはいけません。

 

お茶碗と棗を真横に並べてみたり、

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斜めに置いてみたり。

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どうやったらきれいに見えるか、

動きがスムーズで美しくなるか、

お客様にはどう見えるか、

あっちから見たり、こっちから眺めたり・・・。

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もう、ほとんど気分は千利休です。

 

利休も最初は、こうやって、

ああでもない、こうでもないと試行錯誤して、

自分が大切にすることを突き詰めて、

無駄を省き、美を求め、

茶道のお点前を考えたのでしょう。

 

そして、代々のお家元は、

大切なものを引き継ぎながら、

時代の要求を見極めていかれたのですね。

茶道も緩やかに変化しています。

 

ふわっとゆるく軽い気持ちで引き受けたテーブルお抹茶講座が、

壮大な茶道の歴史の一端に。

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今回は、私が準備できるお道具で、何の設備もない会場で、

2時間だけの1回きりの講座という制約のなか、

出来ることに限りはありますが、

参加してくださる皆さんとは、

ただ一度きり、一期一会のお茶です。

 

私にできる精一杯のことはしたいと、

著名なテーブル茶道講師にご相談したところ、

今度、助言をいただけることになりました!

(この話は、また別の機会にゆっくりできたらいいなと思っています)

 

このような機会をいただいたことに感謝しつつ、

お茶に何かを感じてもらえたら嬉しいな~と、

ああでもない、こうでもないと楽しく思う日々です。

 

最後までお読みくださってありがとうございました。