みどたま ブログ茶論

お茶のある日々に感謝し、自分を大切に

テーブル抹茶講座 ~春のお茶会 抹茶の楽しみ方 一座建立 テーブル茶道 お抹茶Happylife 大澤美智子先生~

こんにちは。みどたまです。

先日、初のテーブル抹茶講座を開催しました。

講座のサブタイトルは「春🌸のお茶会」。

男女9名の参加者の皆さんと

ひと時のお茶の時間を楽しく有意義に過ごしました。

f:id:midotama50:20190320042122j:plain

 

直前までどんな内容にするか、どんな道具を使うか迷っていたのですが、

ほとんどの方が、抹茶を飲んだことがない、まして、茶筅(ちゃせん)など持ったことがないとのことでしたので、

シンプルに「抹茶を点(た)てて飲む」

にフォーカスした内容に。

 

「最低必要なものは、4つ。抹茶とお湯と茶碗と茶筅

茶碗に抹茶とお湯を入れて、茶筅をシャカシャカふる、それだけです。」

とご説明したところ「えっ、それだけですか?」という反応。

そう、それだけです。他の物はなくても大丈夫!

 

 「茶の湯とは ただ湯を沸かし 茶をたてて  のむばかりなる ことと知るべし」と利休百首にも歌われています。

お抹茶ってシンプルな飲み物なのです。

気軽に、まずは一服飲んでみましょう!

 

ペアになって、亭主(お茶を点てる人)とお客(お茶を飲む人)をやってみます。

初めて点てるお茶を人に飲んでもらうってちょっとドキドキしますね。

f:id:midotama50:20190320042509j:plain

 

お客役の皆さんも緊張気味です。

「飲むときのお作法は?回したりするんですよね?」と落ち着かない様子。

「いえいえ、お作法の決まりはありません。今、ここで、あなたのために点てられたお茶。ただ、感謝して味わいましょう。」とお伝えすると、皆さんほっと表情が緩み、和やかな雰囲気になりました。

f:id:midotama50:20190320042606j:plain

 

そうして始まったお茶会。

自然と、「どうですか?」「とっても美味しいです。」と会話が始まります。

一碗のお茶を亭主と客が共有する。

とても贅沢で、豊かな時間です。

 

先日ご紹介した映画「日々是好日」にもありましたが、茶道教室では一口飲んだら「お服加減は?」と聞く、「結構でございます。」と答えるなどと、決まり文句のように教えられるあいさつや作法があったりします。

初めはきっと、こういう自然な会話の中から生まれたのでしょうね。

 f:id:midotama50:20190217110748j:plain

茶道的にはどんなことをするのか見たいというリクエストをいただいたので、

僭越ながら私のポットを使った略点前「お盆点て」を見ていただきました。

 美しい所作、道具を清めあらためるといった茶道のエッセンスもお伝え出来たかなと思います。

 

お茶を飲んだ後は、たくさんの質問をいただき、お話のはずむ楽しい時間となりました。

せっかくなので、いくつかご紹介しますね。

抹茶はどこで買えるの?

 →お茶屋さんにあります。ゆめタウンやイオンなどのお茶屋さんにも置いてあります。ネットでも買えます。

美味しく点てるコツは?

 →最初に抹茶(粉末)を茶こしなどで振るっておくとダマにならず、味わいも優しくなります。茶こしは百均にもあります。

抹茶のカフェインってどうなの?

 →カフェインの量は抹茶一碗はコーヒー1杯と同じくらい。凝縮されている分スッキリ感は抹茶のほうが強いかもしれません。

抹茶も紅茶も同じお茶から作られるって本当?

 →はい、本当です。(詳しくは長い話になりますので、省きますね)

抹茶と普通のお茶は違うもの?

 →もとは同じお茶の葉です。原料となる茶葉の栽培方法は、玉露など高級緑茶と同じ、甘味を強くするために日当たりを少なくする方法です。抹茶にするお茶の葉は、仕上げるときに、ペタンコにします。碾茶(てんちゃ)といって、大きめの青のりみたいです。碾茶を臼で挽いて粉にしたものが抹茶です。手間暇かかっていますね。

 

 これが碾茶。小さくちぎった紙みたいに平たいのが分かりますか?(写真が悪くてごめんなさい)

      f:id:midotama50:20190317122042j:plain

 こちらが、高級お煎茶。葉を揉んで、細長く撚(よ)っています。

      f:id:midotama50:20190302094151j:plain


ちなみに、お菓子に使う抹茶は、臼で挽かずにカッターで粉々にするそうです。臼で挽くことで粒子が丸くまろやかな口当たりになるとのこと。

 

 講座が終わって、大きな拍手と

・早速お抹茶を買って、家でも飲んでみようと思う

・お茶を点てるときは、日常と時間の流れが違うことに驚いた

・思ったより簡単に、抹茶をいろいろ楽しめることが分かった

など嬉しい感想をいただきました。感激です。

 

茶席は一座建立(いちざこんりゅう)。

ひと時を一緒に過ごす、皆で作るもの。

それは、講座も一緒ですね。

 そういう講座づくりをアドバイスしてくださった、

テーブル茶道家・大澤美智子先生にこの場を借りて御礼申し上げます。

 

大澤先生は、テーブルでできる気軽なお抹茶教室 お抹茶Happylifeを立ち上げられ、自宅サロンでのテーブル茶道教室のほか出張講座、抹茶講師養成&開業講座を開講。多くの抹茶講師を輩出されています。

 

以前からブログやメルマガでご活躍を拝見し、その行動力とお茶を通してたくさんの方に勇気と知恵を与えていらっしゃる姿を、尊敬の眼差しで遠くから拝見していました。

 

今回、講座のプランニングや今後の茶道家としてキャリアについてご相談させていただき、Skypeを使ったオンラインでご助言をいただけることに。

「(講座の内容は)私はいつもお話を聞きながら、対話しながら決めていきますよ」

「日本人の7割が茶筅をふったことないので、それだけでも貴重な体験ですよ」

「お茶はただ飲んでもらいます。回したりもしませんよ。」

 理由や具体例を挙げながら、ご自身の経験で培ったノウハウを教えてくださる。その内容もさることながら、先生の人に教えるスキル、自信、姿勢に感動です。

 

先生の「凛とした女性になるための無料メール講座」も人気です。しっかりとした自分をもち、周りに心を配れる、そんな素敵な女性になるためのヒントがいっぱいです。

 

長いお話になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

(講座の様子の写真がないなと思っていたら、参加された方から写真をいただいたので、後から写真を追加できました。ありがとうございます。)