テーブル抹茶講座 ~春のお茶会 抹茶の楽しみ方 一座建立 テーブル茶道 お抹茶Happylife 大澤美智子先生~
こんにちは。みどたまです。
先日、初のテーブル抹茶講座を開催しました。
講座のサブタイトルは「春🌸のお茶会」。
男女9名の参加者の皆さんと
ひと時のお茶の時間を楽しく有意義に過ごしました。
直前までどんな内容にするか、どんな道具を使うか迷っていたのですが、
ほとんどの方が、抹茶を飲んだことがない、まして、茶筅(ちゃせん)など持ったことがないとのことでしたので、
シンプルに「抹茶を点(た)てて飲む」
にフォーカスした内容に。
「最低必要なものは、4つ。抹茶とお湯と茶碗と茶筅。
茶碗に抹茶とお湯を入れて、茶筅をシャカシャカふる、それだけです。」
とご説明したところ「えっ、それだけですか?」という反応。
そう、それだけです。他の物はなくても大丈夫!
「茶の湯とは ただ湯を沸かし 茶をたてて のむばかりなる ことと知るべし」と利休百首にも歌われています。
お抹茶ってシンプルな飲み物なのです。
気軽に、まずは一服飲んでみましょう!
ペアになって、亭主(お茶を点てる人)とお客(お茶を飲む人)をやってみます。
初めて点てるお茶を人に飲んでもらうってちょっとドキドキしますね。
お客役の皆さんも緊張気味です。
「飲むときのお作法は?回したりするんですよね?」と落ち着かない様子。
「いえいえ、お作法の決まりはありません。今、ここで、あなたのために点てられたお茶。ただ、感謝して味わいましょう。」とお伝えすると、皆さんほっと表情が緩み、和やかな雰囲気になりました。
そうして始まったお茶会。
自然と、「どうですか?」「とっても美味しいです。」と会話が始まります。
一碗のお茶を亭主と客が共有する。
とても贅沢で、豊かな時間です。
先日ご紹介した映画「日々是好日」にもありましたが、茶道教室では一口飲んだら「お服加減は?」と聞く、「結構でございます。」と答えるなどと、決まり文句のように教えられるあいさつや作法があったりします。
初めはきっと、こういう自然な会話の中から生まれたのでしょうね。
茶道的にはどんなことをするのか見たいというリクエストをいただいたので、
僭越ながら私のポットを使った略点前「お盆点て」を見ていただきました。
美しい所作、道具を清めあらためるといった茶道のエッセンスもお伝え出来たかなと思います。
お茶を飲んだ後は、たくさんの質問をいただき、お話のはずむ楽しい時間となりました。
せっかくなので、いくつかご紹介しますね。
・抹茶はどこで買えるの?
→お茶屋さんにあります。ゆめタウンやイオンなどのお茶屋さんにも置いてあります。ネットでも買えます。
・美味しく点てるコツは?
→最初に抹茶(粉末)を茶こしなどで振るっておくとダマにならず、味わいも優しくなります。茶こしは百均にもあります。
・抹茶のカフェインってどうなの?
→カフェインの量は抹茶一碗はコーヒー1杯と同じくらい。凝縮されている分スッキリ感は抹茶のほうが強いかもしれません。
・抹茶も紅茶も同じお茶から作られるって本当?
→はい、本当です。(詳しくは長い話になりますので、省きますね)
・抹茶と普通のお茶は違うもの?
→もとは同じお茶の葉です。原料となる茶葉の栽培方法は、玉露など高級緑茶と同じ、甘味を強くするために日当たりを少なくする方法です。抹茶にするお茶の葉は、仕上げるときに、ペタンコにします。碾茶(てんちゃ)といって、大きめの青のりみたいです。碾茶を臼で挽いて粉にしたものが抹茶です。手間暇かかっていますね。
これが碾茶。小さくちぎった紙みたいに平たいのが分かりますか?(写真が悪くてごめんなさい)
こちらが、高級お煎茶。葉を揉んで、細長く撚(よ)っています。
ちなみに、お菓子に使う抹茶は、臼で挽かずにカッターで粉々にするそうです。臼で挽くことで粒子が丸くまろやかな口当たりになるとのこと。
講座が終わって、大きな拍手と
・早速お抹茶を買って、家でも飲んでみようと思う
・お茶を点てるときは、日常と時間の流れが違うことに驚いた
・思ったより簡単に、抹茶をいろいろ楽しめることが分かった
など嬉しい感想をいただきました。感激です。
茶席は一座建立(いちざこんりゅう)。
ひと時を一緒に過ごす、皆で作るもの。
それは、講座も一緒ですね。
そういう講座づくりをアドバイスしてくださった、
テーブル茶道家・大澤美智子先生にこの場を借りて御礼申し上げます。
大澤先生は、テーブルでできる気軽なお抹茶教室 お抹茶Happylifeを立ち上げられ、自宅サロンでのテーブル茶道教室のほか出張講座、抹茶講師養成&開業講座を開講。多くの抹茶講師を輩出されています。
以前からブログやメルマガでご活躍を拝見し、その行動力とお茶を通してたくさんの方に勇気と知恵を与えていらっしゃる姿を、尊敬の眼差しで遠くから拝見していました。
今回、講座のプランニングや今後の茶道家としてキャリアについてご相談させていただき、Skypeを使ったオンラインでご助言をいただけることに。
「(講座の内容は)私はいつもお話を聞きながら、対話しながら決めていきますよ」
「日本人の7割が茶筅をふったことないので、それだけでも貴重な体験ですよ」
「お茶はただ飲んでもらいます。回したりもしませんよ。」
理由や具体例を挙げながら、ご自身の経験で培ったノウハウを教えてくださる。その内容もさることながら、先生の人に教えるスキル、自信、姿勢に感動です。
先生の「凛とした女性になるための無料メール講座」も人気です。しっかりとした自分をもち、周りに心を配れる、そんな素敵な女性になるためのヒントがいっぱいです。
長いお話になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
(講座の様子の写真がないなと思っていたら、参加された方から写真をいただいたので、後から写真を追加できました。ありがとうございます。)
現代風茶室 「万 yorozu」 ~ 福岡 日本茶 そのぎ茶 和菓子 HIGASHIYA ~
こんにちは。みどたまです。
今日は、福岡に来られる方に是非お勧めしたい、
素敵なお店を紹介しちゃいます。
福岡市赤坂にある「万 yorozu」さんです。
何のお店かというと、
お茶とお菓子をいただくので、サロン?茶寮?
夜はお酒も出すので、バー?茶酒房?
お茶とお菓子をいただいて、お酒も出して、
客が一同に会し、亭主が心を込めてお茶を出す・・・
どこかで聞いたような・・・
そう、まさに「茶室」です。
実は、私ごときが、紹介するには恐れ多い、
店主さまの思いをきちんとご紹介するにはまだまだ勉強不足と、
これまで極々親しい人にしか話したことがないのですが、
「万 yorozu」は、感動的に素敵な、
そして純粋にお茶をいただくことを楽しめる希少なお店です。
すでに、お茶好きオシャレさんには有名なようで、
関西、関東や海外から来られる方もいらっしゃいます。
落ち着いたおしゃれなカップルが多いです。
さて、何がお勧めかというと・・・、
お勧めポイントが満載すぎて、何から話して良いか迷うくらいですが、
まずは、やっぱり、お茶から!
メニューはこんな感じで、産地、品種、茶名がシンプルに書かれています。
八女、星野、嬉野など九州を中心に、厳選されたお茶がズラリ!
珍しい野草茶やお酒もあります。
中でも私の目が釘付けになったのは、「そのぎ抹茶」。
初めて見ました。(不勉強で申し訳ありません。メニュー右端にあります)
驚く私に、店主さんが、そのぎ茶は昔中国から伝わった
釜炒り製法の玉緑茶でその歴史は古いこと、
若い生産者さんが熱心に頑張っておられること、
最近の日本茶品評会などで数々の受賞をしていることなど、
優しく丁寧に、そして熱く、教えてくださりました。
そのお味は・・・
最初の感想は、「んっ?抹茶?うん、抹茶。こんなお抹茶があったなんて!」
で、その後に「美味しい!!!」です。めちゃくちゃ美味しい。
ただ美味しいだけでなく、これまでに飲んだお抹茶と何かが違います。
製法が違う?品種が違う?土地が違う?もう、頭がフル回転です。
これまで飲んだお抹茶は、甘く、濃く、深く、
下に深く潜り込むような奥深さを追求しているような感じ。
この、そのぎ抹茶は、スコーンっ!と、右肩上がりに突き抜けている。
軽くはないのです。しっかりとしたコクを持ちながら、潔い感じ。
スコーンっと、気持ちいい。お茶がスコーンって、分りませんよね・・・。
表現力のなさが、申し訳ない。でも、とにかく、美味しい!!!
そのぎ茶の特徴である、釜炒り製法のスッキリした香ばしさが
抹茶づくりにも影響しているのかしら?
でも、抹茶にするお茶は、普通は釜炒りにはしないはず。
もうこれを説明するには、皆さんにも飲んでいただくしかない!と、
販売していただけるかお尋ねしたところ、
そもそも、そのぎ茶が希少で、ほとんど流通していないので、
お客さまに販売するほどないそうです。残念。
そんな貴重なお茶をいただくことができて、幸せです。
東彼杵の生産者の皆様、
こんな美味しいお茶を作ってくださってありがとうございます。
そして、今日、この一服を点ててくださった店主さんに感謝です。
大変結構にちょうだいいたしました。
ついつい、お茶のことに熱が入ってしまいましたが、
お茶の合間に出てくるお菓子も素敵です。
選ぶだけでもワクワクします。
通常お煎茶3煎をいただく間に、お好きな和菓子一つと、
これ。
これがまた美味しいです。お酒にも合います。
そして、このスタイリッシュなお店の雰囲気もたまりません。
お店に入るとコの字の木のカウンターと、
その中心にドーン!
その下に、店主自らデザインした、これ
この茶室の中心です。
茶道の釜と炉と、中国茶で湯を捨てる茶盤が一体化したようなもの。
オリジナルなので、決まった名前はないとのことですが、
私は、勝手に「お茶会スタジアム」とこっそり命名しています。
(店主さんの白衣と満席のときのお点前のテキパキとした様子が、
かの懐かしいTV番組「料理の鉄人」のキッチンスタジアムを彷彿とさせます)
天井には特注されたというガラスの照明と
ハワイから取り寄せられたという
年代物のJBLのスピーカー。
流れるジャズとお香の香りと釜から登る湯気。
ちょうど目線の高さにお茶を淹れるお点前が見れるように計算された
木のカウンター。もう、にくいくらいの演出です。
それもそのはず、茶道、煎茶道を極め、その精神と茶の演出を知り尽くした
店主の、「茶道の枠にとらわれず、伝統を大切に、お茶を楽しみたい」という思いを受けて、銀座に店舗を構える和菓店「HIGASHIYA」を手掛けたインプリシティ代表の緒方慎一郎氏がデザインされたとのこと。納得です。
一堂に会した客は、店主が茶器を出し、茶葉を計り、湯を汲むのを一緒に見つめ、会話を愉しみながら、座をともにします。
茶葉を拝見し、香りを味わい、温めた茶碗に茶葉を入れて蒸らし…。
お茶は、それぞれの茶に適した茶器で、計算された湯温、抽出時間で、客の目の前で一煎、一煎、ていねいに淹れられます。店主の計算された美しいお点前。
背筋が伸びるような緊張感と寛ぎの絶妙なバランス。なんて贅沢な時間。
語りつくせない「万 yorozu」の魅力は、
やっぱり体感していただくしかありません。
15時にオープンすると満席になってしまうこともあるので、
予約してでかけることをお勧めします。日曜日はお休みなので気をつけて。
テーブルお抹茶講座 ~ゼロからスタート テーブル茶道 千利休 一期一会~
こんにちは。みどたまです。
ひょんなことから、1日だけのテーブルお抹茶講座をすることになりました。
知り合いの地域支援施設の方から、
茶道や抹茶に縁のない若者向けに
ちょっとお茶をやってみる講座をして欲しいとのご依頼です。
こちらでは、「ちょっとやってみる」をテーマに
日ごろ施設を利用されている方たちで、不定期に、
気になったことや初めてのことを体験する講座を
企画していらっしゃるとのこと。
講師はちょっと得意なことがある地域の方のボランティア。
なんとも、ふわっとしたゆるい講座です。
そういうの素敵!
ちょっと得意程度で良いのですね、と念を押し、
それなら、私もちょっとやってみよう
とかなり軽い気持ちでお引き受けしました。
参加予定は男女10名の若者、内容はお任せ。
茶道経験はそれなりに、講師資格は持っているものの
これまで、家族やごく親しい知人に抹茶の点て方を教えた程度で、
お茶に関して講座をするのは初めてです。
正式な茶道なら、習った経験があるけれど、
テーブル茶道やお抹茶講座、テーブルマナーは
全くの未経験。ゼロからのスタートです。
どんな、講座にしようかしら。
お抹茶って意外に手軽に楽しめて美味しいって思ってくれたらいいな、
家でも家族やお友達にも点て楽しんでみようかなって思ってもらえたらいいな、
茶道っぽい雰囲気を感じていただけたらいいな、
考えだすと欲が出るものですね。
こんなお茶碗と棗で、茶花を飾って・・・。
?????
ちょっとまった!!
そもそも、気軽にお抹茶を楽しんでもらうことと
茶道の雰囲気を感じてもらうことは両立するのか?
服紗や茶布を使うのはちょっとハードルが高いかも。
茶筅通ししてお湯でお茶碗を温めるのは面倒に感じるかも。
ごあいさつとお茶をいただく作法は外せない。
何を引いて、何を残すか。
これは・・・
現代茶道の本質を問う、深い問題です!!!
しかも、こうやってカスタマイズする
完全オリジナルなお点前ですから、
道具の組み合わせも、置き方も、手順も自分で編み出さなくてはいけません。
お茶碗と棗を真横に並べてみたり、
斜めに置いてみたり。
どうやったらきれいに見えるか、
動きがスムーズで美しくなるか、
お客様にはどう見えるか、
あっちから見たり、こっちから眺めたり・・・。
もう、ほとんど気分は千利休です。
利休も最初は、こうやって、
ああでもない、こうでもないと試行錯誤して、
自分が大切にすることを突き詰めて、
無駄を省き、美を求め、
茶道のお点前を考えたのでしょう。
そして、代々のお家元は、
大切なものを引き継ぎながら、
時代の要求を見極めていかれたのですね。
茶道も緩やかに変化しています。
ふわっとゆるく軽い気持ちで引き受けたテーブルお抹茶講座が、
壮大な茶道の歴史の一端に。
今回は、私が準備できるお道具で、何の設備もない会場で、
2時間だけの1回きりの講座という制約のなか、
出来ることに限りはありますが、
参加してくださる皆さんとは、
ただ一度きり、一期一会のお茶です。
私にできる精一杯のことはしたいと、
著名なテーブル茶道講師にご相談したところ、
今度、助言をいただけることになりました!
(この話は、また別の機会にゆっくりできたらいいなと思っています)
このような機会をいただいたことに感謝しつつ、
お茶に何かを感じてもらえたら嬉しいな~と、
ああでもない、こうでもないと楽しく思う日々です。
最後までお読みくださってありがとうございました。
お稽古のこと ~ 茶道 お稽古 日々是好日 備前焼 掛軸 ~
こんにちは、みどたまです。
先週、久しぶりに茶道のお稽古に行ってきました。
12月から仕事が忙しかったり、体調を崩したりしていたので、
今年初めてのお稽古です。
普段は大雑把な私ですが、お茶をするときは、違います。
お道具は、一つ一つ丁寧に、大切に、
止まって、座って、一呼吸。
決められたとおりの作法とお点前ですが、
それが、体に馴染んで、心地よく、自分に戻っていくようで
ああ、やっぱり好きだな~って、しみじみと思います。
不思議です。好きで始めた茶道ですが、
気持ちが向かわず、お稽古から足が遠のきそうに
なったこともありました。
途切れ途切れになりながら、約20年。
お稽古を続けていくうちに、
何かが、スッと変わった瞬間がありました。
お稽古がなんとも言えず楽しく、心地よいと感じるようになり、
先生がお稽古をしてくださることの有難さに改めて気づき、
1回1回のお稽古を愛しいと感じるように。
それと同時に、私がしたいことはこれかもしれない、
と思い始めました。
先生は、御年88歳。重い物を持ったり、袋を開けたりすることが
できなくなったのよ、と言いながら、
いつもお稽古の準備をしていてくださいます。
私が伺ってから準備します、とお伝えしても、必ずご自分で。
床には、新春に相応しい「春入千林処々鶯」の掛軸。
備前焼きの花入れに生けたあけぼの椿。
道具畳には、1月にお稽古できなかった長板と
先生が大好きな備前焼の皆具(かいぐ)。
お菓子は虎屋の羊羹とお干菓子。
お湯を沸かし、炉の灰を整え、蹲を水で満たし、露地を清め…。
(掛軸やお道具の説明などは、またの機会にさせていただきますね)
お茶は総合芸術と言われます。
お稽古の準備も、季節やテーマに沿っての総合プロデュース。
自分が人に教えること、お茶事をすることを考えるようになって、
改めて気づいたことは、
先生が毎回のお稽古のためにどれだけ気を配り、
心を込めて準備をしてくださっているかということ。
自然と頭が下がります。お稽古も一期一会。
一回一回のお稽古を大切に思わずにはいられない。
やっと。20年たって。
昨年、樹木希林さんの遺作となった映画「日々是好日」を観ました。
黒木華さんが演じる主人公が、同じように20年近くお茶を習って、
ふと何かに気づく、何かを感じる瞬間がありました。
お茶を長く続けている方は、共感するところが多くあったのではないでしょうか。
茶道経験がない方はどう感じられたのでしょう。是非、聞いてみたいです。
作中「世の中には、すぐわかるものと、すぐわからないものがある」
というセリフがあります。付け加えさせていただくなら、
「頭で考えて分かるものと、頭で考えても分からないものもある」。
お茶のお稽古をしていると、お点前の決まり事を頭で理解しようとして、
理屈が分からず、ただ覚えることに違和感・反感を覚えることがあります。
足は左から、畳は6歩で、右でとって左で受けて・・。
今なら、それが、すぐには分からないもの、頭で考えても分からないもの
を心と体で感じるためのプロローグだったと思えます。
長い長い助走期間をずっと見守ってくださった先生に
何かをお返しできることはないかもしれませんが、
同じことを誰かに、先生から私に、私から誰かに、
バトンをつないでいけたら、とても幸せだと思う今日この頃です。
今日は、ちょっと真面目なお茶の話でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
旅のお供 ~ 茶道 抹茶 茶籠 黒楽茶碗 内田皿屋窯 丸田宗彦 旅箪笥 ~
こんばんは。みどたまです。
今日は旅とお茶の話をひとつ。
皆さんは、旅行するときに必ず持っていく物、
連れていくものってありますか? 旅のお供。
ランニングシューズとか、小説とか・・・。
私の旅のお供は、これ!
お茶籠です。
いつでもどこでもお抹茶が飲める、
携帯お茶道具セットですね。
浴衣売り場で見つけた手提げ籠を、お茶籠に見立てて、
一つ一つお道具を吟味しながら、少しずつ集めて、
何度も入れ替え、買い替え、やっとここまで来ました!
ジャーン!
中は、こんな感じです。
見事に収まっています!!
持ち歩くときは、お茶碗と他のお道具の間に服紗を入れれば
ピタッとはまって、お茶碗も動きません。
全部並べてみました。
和三盆のお菓子と懐紙も入っていて、
お湯さえあれば、すぐにお茶会が始まります(^-^)
この籠をもって、お友達のお宅に伺うことも。
一番右端のお茶碗は、お茶碗にも建水(湯こぼし)にもなります。
このお茶籠の主人公は、唐津黒茶碗 銘「小黒」。
銘は、重要文化財 長次郎の黒楽茶碗「大黒」にあやかって
私が勝手につけました(*^^*)
この重要文化財級にバランスの取れた
唐津で焼かれた小さな黒楽茶碗は、
とても黒く濃く、しっとりと柔らかく優しく、
手の中にすっぽりと収まります。
小黒は唐津焼作家 内田皿屋窯・丸田宗彦さんの作品です。
もしかしたら最後の作品かもしれません。
私が、小黒をいただくとき、丸田さんは「黒楽はもう最後です」と言われていました。
楽焼きは、千利休が長次郎に作らせたことが始まりですが、
焼成が非常に難しく、効率が悪い製法なのです。
心を打たれるものばかり。
(丸田さんの作品の話は、別の機会に、たっぷりしたいな~と思っています)
さて、千利休は旅箪笥という、茶道具が入った箱を背負って
(背負ったのはお供の方かしら)
転戦する秀吉に随行し、戦の合間にお茶を差し上げたといいます。
お水もお茶も手に入れることが簡単ではなかった
当時のお茶の美味しさは格別だったことでしょう。
利休も長次郎が焼いた黒楽茶碗を旅箪笥に入れたのでしょうか。
そんなことを考えながら、今日はお抹茶を一服いただきました。
八女のお姫様 ~さえみどり 日本茶 緑茶 岩田屋三越ファーム 煎茶堂東京~
こんにちは。みどたまです。
今日は、久しぶりに緑茶を飲んでいます。
舌の上でふわーっとする、優しい味(*^-^*)
福岡の百貨店、岩田屋がおそらく初めて作った
岩田屋三越ファームの「さえみどり」。
昨年発売されたものです。
今日は、さえみどりの柔らかい味わいが引き立つように、
少しぬるめのお湯で、
ゆっくり丁寧に淹れてみました。
八女の地で育った、清楚で上品なお姫様のよう(*^-^*)
口の中に余韻が広がり、
自然に気持ちも優しくなります。
「さえみどり」というのは、お茶の品種の一つで、
まろやかで上品な味わいと鮮やかな深緑色の水色が特徴。
お茶の品種は、やぶきた(日本では約7割がこれ)、ゆたかみどり、おくみどり、
など、実は100種類以上あります。
お米の、こしひかり、ささにしき、みたいなものですね。
普通売られているのお茶は、いくつかの品種がブレンドされています。
日本茶は、たくさんの品種、産地、栽培方法・製法があって、
使う水や淹れ方によっても、色も香も味わいも変化します。
栽培してくれる農家の人がいて、製茶してくれる茶園さんがいて、
たくさんの人の手で、ここに届いたお茶は、
一つとして同じものはないのだな~と
しみじみと、八女のお姫様との出会いに感謝。
煎茶堂東京は、単一品種に絞って販売している 数少ないお店です。
とてもスタイリッシュで素敵なお店なので
今まで、お茶に縁がなかった方も楽しめそう。
こんな感じで、産地、品種を選んで買えます。
(すでに開封している写真でごめんなさい)
オンラインストアもあるのが嬉しいです。
煎茶を一煎、二煎、楽しんだあとに玄米茶で楽しめる
「にこまる玄米」もおススメ。
是非、一服どうぞ。
やっぱり中国茶 ~東方美人 台湾茶 烏龍茶~
こんばんは。みどたまです。
皆さん、週末の夜、いかがお過ごしですか。
私はほっと一息、まったり気分。
そんなときは・・・
やっぱり中国茶!
今日は、台湾の高級烏龍茶「東方美人」です。
一見、紅茶のように見えますが、
とろんとした飴色の水色、
蜜のような独特の芳香が部屋中に漂います。
もう、飲む前からとろけそう~(≧◇≦)
でも、この香り、虫のお陰なのです。
ウンカという虫が噛んだ葉で作るお茶特有の香りとのこと。
”虫”と聞いてちょっと複雑な気もしますが、
この美味しさにはかないません。
ウンカとお茶の出会いに感謝です(#^.^#)
中国茶は一度茶葉を入れたら、
繰り返しお湯を注いで何煎も(高級な茶葉は5~10煎も)
飲めちゃうのがよいところ。
ゆったり、たっぷり、だら~っといけます。
そんなときのお供は、ハリオのジャンピングティーサーバー。
どんなお茶でも、手軽に、便利に、美味しく飲める
超おススメです。
《お勧めポイントその1》
茶葉がポットの中で、回遊(ジャンピング)して、しっかり葉が広がります。ポットいっぱいに分厚い葉が広がる中国茶には、邪魔する茶濾しがないのが嬉しいところ。茶葉も喜んでいる感じがします。
《お勧めポイントその2》
蓋がゴムでしっかり閉まるので、片手で、サッと注げます。この大きさも、片手で持つのにベスト!何かしながらお茶を飲むとき、ゆったり、たっぷりお茶を飲みたいとき、片手で注げるのは大事なポイント。
《お勧めポイントその3》
とにかく便利!蓋の裏部分に茶濾しがついていて、どんなお茶にも対応。茶濾し部分は簡単に取り外せます。口が広いので、洗いやすい。注ぎ口が広くて茶葉が詰まってお茶が出てこないなんてこともなく、あと引きすることもありません。
ついつい、お茶好きの人には勧めてしまいますが、
皆さん、「これを使いだすと他のものが使えなくなる」と(^-^;
とはいえ、本来、烏龍茶は茶壺(チャフー)で淹れるもの。
茶壺で淹れる中国茶も、また素敵です♡