みどたま ブログ茶論

お茶のある日々に感謝し、自分を大切に

旅のお供 ~ 茶道 抹茶 茶籠 黒楽茶碗 内田皿屋窯 丸田宗彦 旅箪笥 ~

こんばんは。みどたまです。

今日は旅とお茶の話をひとつ。

 

皆さんは、旅行するときに必ず持っていく物、

連れていくものってありますか? 旅のお供。

ランニングシューズとか、小説とか・・・。

 

私の旅のお供は、これ!

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お茶籠です。

いつでもどこでもお抹茶が飲める、

携帯お茶道具セットですね。

浴衣売り場で見つけた手提げ籠を、お茶籠に見立てて、

一つ一つお道具を吟味しながら、少しずつ集めて、

何度も入れ替え、買い替え、やっとここまで来ました!

ジャーン!

 

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中は、こんな感じです。

見事に収まっています!!

持ち歩くときは、お茶碗と他のお道具の間に服紗を入れれば

ピタッとはまって、お茶碗も動きません。

 

お茶碗と、お茶杓とお棗とお茶筅と・・・。

全部並べてみました。

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和三盆のお菓子と懐紙も入っていて、

お湯さえあれば、すぐにお茶会が始まります(^-^)

この籠をもって、お友達のお宅に伺うことも。

一番右端のお茶碗は、お茶碗にも建水(湯こぼし)にもなります。

 

このお茶籠の主人公は、唐津黒茶碗 銘「小黒」。

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銘は、重要文化財 長次郎の黒楽茶碗「大黒」にあやかって

私が勝手につけました(*^^*)

この重要文化財級にバランスの取れた

唐津で焼かれた小さな黒楽茶碗は、

とても黒く濃く、しっとりと柔らかく優しく、

手の中にすっぽりと収まります。

 

小黒は唐津焼作家 内田皿屋窯・丸田宗彦さんの作品です。

普段は朝鮮唐津、古唐津を焼かれる丸田さんが作った黒楽の、

もしかしたら最後の作品かもしれません。

 

私が、小黒をいただくとき、丸田さんは「黒楽はもう最後です」と言われていました。

楽焼きは、千利休が長次郎に作らせたことが始まりですが、

焼成が非常に難しく、効率が悪い製法なのです。

 佐賀県武雄市の丸田さんの工房にある作品はどれも素晴らしく、

心を打たれるものばかり。

(丸田さんの作品の話は、別の機会に、たっぷりしたいな~と思っています)

 

さて、千利休は旅箪笥という、茶道具が入った箱を背負って

(背負ったのはお供の方かしら)

転戦する秀吉に随行し、戦の合間にお茶を差し上げたといいます。

お水もお茶も手に入れることが簡単ではなかった

当時のお茶の美味しさは格別だったことでしょう。

利休も長次郎が焼いた黒楽茶碗を旅箪笥に入れたのでしょうか。

 

そんなことを考えながら、今日はお抹茶を一服いただきました。